大海に漕ぎだす家
主婦目線で「おもてなし」を表現
建物は卸売市場に近く下町の雰囲気が残されています。かつては帆船が行き交い交通の要所として栄えた街でした。購入された中古物件はかつて奥様の祖父母が住み、美しい桜の木の記憶が残る土地の近くに位置します。ここでは主婦目線に立って生活動線や家族・来客への「おもてなしの心」をカタチにし、みんながくつろぎ楽しめるよう工夫しました。
この建物は立面がそれぞれ意味を持ち、周辺の環境と繋がっています。南面は元々あったヒメコブシの木を借景として取り込んでいます。東面は木製の大格子を通して街と繋がり、北面は祖父母の家の記憶を桜のステンドグラスで伝えています。また、西面は琉球ガラスを通して入る色とりどりの光とその光が風に揺らぐ様が視覚を楽しませてくれます。外観は周辺の古い民家を意識した配色とし、壁面の縦格子は琉球アサガオで、屋上は家庭菜園の緑で覆われます。
内部は階段ギャラリーを中心に、玄関ホール・2階LDK・3階ファミリーコーナーが繋ながり、家族のコミュニケーションがとれます。子供たちが建物内外で遊んでいてもキッチンから見通しがよく効き、家事に忙しい主婦に気持ちに余裕を与えます。また階段ギャラリーと塔屋を「風の筒」として利用し、煙突効果によって建物全体に自然に風が流れる工夫をしています。お客様の声
